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どうして私は、逃げ出してしまったのだろう。 ただの友達ならあそこで泣く必要はなかったのに。 もしかして彼は私の・・・・ 「こんにちは。元気?」 (!?) 真っ暗だった私の世界に光がひとつ浮かび上がった。 風があるわけでもないのに黒い髪がなびいている。 あなたは一体誰? 「あぁ、顔は見ないで。このまま話をしましょ。」 「はぁ・・・はい。」 「あなた、随分と揺らぎやすいのね。」 「何がですか?」 「シリウスのこと。思い出そうと努力したり諦めちゃったり。」 「・・・わからないんです。彼が誰なのか一体私の何なのか。」 「そうね。もう貴方を苦しめるのも可哀想だわ。いっそ私が全部背負って深いところで・・・」 「何のことですか?」 「いや、こっちの話。」 私が分かるのは彼女が女性で東洋人だってことぐらい。 まわりは暗いから多分、彼女がこっちを向いたって顔は見えないだろう。 「つまり、あなたはもう苦しまなくっても良いってことなの。」 「・・・どういうことですか?」 「私がひとりで背負ってしまうわ。」 「全然、話が理解できないんですけど。」 「大丈夫。私はあなたの中にいるもの。いつかまた、会えるわ。」 「・・・あなたが消えてしまう?」 「まぁ、少なくともしばらくはこうやって会話出来ないわね。」 「そんな!」 「じゃあ、またいつか。」 そう言って彼女は、私を闇の中に押し戻してしまった。 『お前のことは 『私、のこと 『! 『、 『僕は・・・の あなたは、彼は、あなたたちは、一体私に何を伝えたいの? もう何も聞こえてこないよ。 『じゃあ、いつかまた必ず。』 * 目の前に広がったのは白の世界で。(どうして私、医務室に?) 「あぁ、目が覚めましたか。」 「マダム、私どうしてここに?」 「まだ寝ぼけてるのですか?全く。」 「・・・すみません。(全く分からないのだけれど。)」 「私はアルバスに呼ばれたので今からここを開けますが、間違っても彼らと喋ったりしないようにね。」 「彼ら?」 「先ほどもブラックが尋ねてきて大変だったんですから。」 「そうなんですか。」 「しっかり休むのですよ。」 マダムはそう言うと私を置いて医務室から出て行ってしまった。 (それにしても彼らって一体・・・) 何か心の中に大きな穴が開いてしまったようなそんな感じがする。 (何か失くしたものがあったっけ?) ・・・分からない。それに、失くし物なんてたいていいつもガラクタばかりだ。 (きっと、大したものじゃないわね。) それっきり私は考えるのをやめた。 いつかの言葉たちの寄せ集め (20080202) Top Next→ |