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どうして私は、逃げ出してしまったのだろう。
ただの友達ならあそこで泣く必要はなかったのに。
もしかして彼は私の・・・・








「こんにちは。元気?」






(!?)
真っ暗だった私の世界に光がひとつ浮かび上がった。
風があるわけでもないのに黒い髪がなびいている。

あなたは一体誰?








「あぁ、顔は見ないで。このまま話をしましょ。」
「はぁ・・・はい。」
「あなた、随分と揺らぎやすいのね。」
「何がですか?」
「シリウスのこと。思い出そうと努力したり諦めちゃったり。」
「・・・わからないんです。彼が誰なのか一体私の何なのか。」
「そうね。もう貴方を苦しめるのも可哀想だわ。いっそ私が全部背負って深いところで・・・」
「何のことですか?」
「いや、こっちの話。」







私が分かるのは彼女が女性で東洋人だってことぐらい。
まわりは暗いから多分、彼女がこっちを向いたって顔は見えないだろう。







「つまり、あなたはもう苦しまなくっても良いってことなの。」
「・・・どういうことですか?」
「私がひとりで背負ってしまうわ。」
「全然、話が理解できないんですけど。」
「大丈夫。私はあなたの中にいるもの。いつかまた、会えるわ。」
「・・・あなたが消えてしまう?」
「まぁ、少なくともしばらくはこうやって会話出来ないわね。」
「そんな!」
「じゃあ、またいつか。」







そう言って彼女は、私を闇の中に押し戻してしまった。










『お前のことは  世界で一番   してやるよ。』
『私、のこと     よ!』
     。』
   紅茶   よね?』
『僕は・・・   るよ。』







あなたは、彼は、あなたたちは、一体私に何を伝えたいの?
もう何も聞こえてこないよ。



『じゃあ、いつかまた必ず。』





















目の前に広がったのは白の世界で。(どうして私、医務室に?)






「あぁ、目が覚めましたか。」
「マダム、私どうしてここに?」
「まだ寝ぼけてるのですか?全く。」
「・・・すみません。(全く分からないのだけれど。)」
「私はアルバスに呼ばれたので今からここを開けますが、間違っても彼らと喋ったりしないようにね。」
「彼ら?」
「先ほどもブラックが尋ねてきて大変だったんですから。」
「そうなんですか。」
「しっかり休むのですよ。」







マダムはそう言うと私を置いて医務室から出て行ってしまった。
(それにしても彼らって一体・・・)
何か心の中に大きな穴が開いてしまったようなそんな感じがする。
(何か失くしたものがあったっけ?)
・・・分からない。それに、失くし物なんてたいていいつもガラクタばかりだ。     たとえば使い終わったインクの蓋だとか、羽ペンの先だとか。     --
(きっと、大したものじゃないわね。)






それっきり私は考えるのをやめた。


いつかの言葉たちの寄せ集め


(20080202)



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