ドリーム小説




残るのは後悔だけ。







「夢か。」






自分で言うのもなんだけどあの夢はなかなか良い夢だった。
ひとつベッドが空いている。そういえば、前にムーニーが朝の散歩をしているって言ってたっけか。
(俺もちょっとやってみようかな。)







中庭に来なけりゃ良かった。
心底そう思った。
楽しそうなムーニーと・・・だ。
長くは見ていたくなくて俺はすぐに踵を返した。






「シリウス!」






前から来たのはを階段から落とした張本人で俺のイライラにさらに拍車がかかる。
(が呼んだ名前と同じはずなのにイライラが増長してしまう。)






「何だよ。」
「この間のこと、本当にごめんなさい。」
「俺に謝ってどうする。」
「本当にごめんなさい。」
「今度に手出したらどうなるか分かってるんだろうな?(こいつのせいでは・・・)」
「えぇ。もうしないって誓うわ。だから!」
「お前何するんだよ!」
「最後に抱きしめてほしいの。」
「は?」
「そしたら、もう貴方達には近づかないから。」






訳が分からねぇ。でももしこれを拒否してしまったら?(がまた標的になってしまうかも知れない。)





「仕方ねぇな。(反吐が出そうだ。)」





抱きしめてから俺の決断は間違いだったって気付いた。
(と・・・目があってしまった。)






!」





走り出した。追いかけたい。いや、追いかけないといけない。
・・・この女、俺の服の裾をしっかりと握ってやがる。






「いい加減いいだろ!?早く離せよ!」
「やっぱりが一番なのね。」
「当たり前だろ。」
「そう。でも残念だけどあなた今ので信用失くしたみたいね。」
「ってめぇ。わざとか?」





俺はたまらなくなってかけだした。早くを追わなくちゃいけない。





「待って!あなたは私のことが・・・嫌い?」






空気が一瞬凍った。何もかも静止したような。






「・・・大嫌いだ。」





俺はただ、早く医務室に行かなきゃいけない。(あの方向には医務室しかない。)











「マダム!に会わせてほしいんだ!」
「ダメですブラック!は先ほど眠ったところなのです。」
「そこを何とか!」
「早く大広間に行きなさい。ホグワーツの下僕妖精は働き者ですから
 日曜日のこの時間帯でも朝食が食べられます。」
「マダム!」
「これ以上ここで騒ぎ立てるようならフィルチを呼びますよ。」







俺は悔しい思いで医務室を後にした。(あのババァ。)
やっぱり中庭にはいない。(当たり前・・・か。)
そして俺は何故か吸い寄せられるように中庭の木のところに座り込んでしまった。
瞼が重い。(何だこの感じ。)





俺の意識はそこで途切れた。


女なんてロクな生き物じゃねぇ。


(20080201)


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