ドリーム小説





力になれなくてごめん。







休日に朝の散歩をすることはいつからか僕の日課になっていた。(気分が良い時だけだけど。)
今日も、いつも通り朝早い時間の散歩に行こうと思ってる。
みんなを起こさないように注意して、手短に準備をすました。(パッドフットは途中退場しちゃったけど他のみんなは遅くまでの記憶を取り戻す方法を考えていたから。)







朝の空気は何だか新鮮でやっぱり好きだ。
そういえば、は中庭の木の幹によく座り込んでいた。
(そういうときのはたいていパッドフット関連で困ってるんだ。)









?!・・・入院中じゃないのかい?」
「リーマス!私、何ともないのよ?」
「今週いっぱい入院だって聞いてたんだけど。」
「細かいことは気にしないで。医務室って最高につまらない場所なの。」
「マダムポンプリーは?」
「どっか行っちゃったみたい。」






まさか、いるはずないと思ってた。
昨日、リリーから『は今週いっぱい入院するのよ。』って聞いたばかりだ。
だからついつい、びっくりしてしまって思ったより大きな声が出てしまった。






「ところで、、、君、本当にシリウスのこと忘れちゃったの?」
「多分、忘れてるみたい。」






いつも、がここに来る理由はパッドフットだったから僕にはがパッドフットを忘れているなんて思えなくて。
・・・質問してから気付いた。“こんな質問をするんじゃなかった”って。
(の表情が泣きそうになってる。)






「思ってることがあるなら僕に言ってみてよ。力になれるかも知れない。」






に悲しい顔をさせてしまったのは多分、僕だ。
そんなに力になれないかも知れないけど僕に出来ることなら何でもしてあげたいって思う。






「私・・・・私、怖いのよ。」





は最初は口を開くのをためらっていたけれどポツリポツリと単語を紡ぎ始めた。
(何を怖がっているんだろう?)





「何が怖いんだい?」
「彼・・・シリウス・・を思い出すのが。」
「どうして?」





の答えに動揺してしまって、僕の声は裏返っていたかも知れない。(が・・パッドフットを思い出すのが怖いだなんて。)





「私、彼のせいで・・・みんなに嫌われているのよね?」
「何を・・・」





その先は紡げなかった。『嫌われていないよ。』って言ってあげる自信が僕にはなかったんだ。





「やっぱり。・・・彼は私に何をしたの?どうしてみんなはあんなに怒ってるの?」
?」
「私が・・・私が、消えてしまえば良いだなんて。」






びっくりして言葉が出てこなかった。
(もしかしてまた、はパッドフットのファンから何か言われた?)





「僕からは話せない。」
「どうして?!」
「答えは・・・自分で見つけるんだ。」





最低だと思った。『力になる。』なんて言っておきながら、僕には何も出来ないからってこんな言い訳。




「そう・・・よね。私、こんなことでめげちゃダメなのよ!」
?」
「私が馬鹿だった。決めたのよ。あの時。」
「ごめんね。」
「・・・どうしてリーマスが謝るの?間違ってたのは私じゃない。」





何故か分からないけれどは急に元気になって目じりにたまった涙を拭きながら言った。






「誰だか分からないのだけど頭の中から声がすることがあるの。私、彼女に救われているわ。」





やっぱりは何ともあると思う。(頭の中から声が聞こえるなんて。)
それでも、あんな風に輝いてる顔したを僕は久しぶりに見たから。
頭の中で声がすることはそこまでだめなことじゃないんじゃないかって思った。




君に笑顔が戻って本当に良かった。



(20080119)


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