ドリーム小説




朝起きてからどうも調子が良くない。理由は分からない。・・・嘘。痛いほど理解している。私は昨日のキスをまだ根に持っているんだ。初めての体験だった。今までは特別な人なんていなかったからそういうことをする機会がなくて、そんなことは私とは無縁のことなのだろうと思っていた。






!』





チャーリーの声が頭の中で響いて私はひとりでに罪悪感を感じてしまった。このあいだまで散々チャーリーのことで悩んでおきながらビルに告白された途端、ころっと態度を変えてあからさまにチャーリーたちへの態度を変えた。心の中で『ビルに悪いから』なんて言い訳をして本当は私が、チャーリーと会いたくなかっただけなんだ。ビルの彼女になってしまえば私がチャーリーの隣に立てる確率はとてつもなく少なくなってしまう。分かっていたはずなのにそう見られてしまうのが嫌でチャーリーと目を合わすことさえもかたくなに避けるようになってしまった。






、何泣いて・・・』





今日は具合が悪いからっていう理由で休んでいられるけど、これから毎日、具合が悪いなんて訳にはいかない。チャーリーから私に向けられた最後の言葉は優しかった。私は心にもない台詞をぶつけてしまったけれどあの言葉があれば私は何処にでも行けそうな気がする。たとえ私の行く先がチャーリーのいる道に繋がっていなくても最後に冷たい言葉をぶつけられなくて良かった。





『るっさい!もうこれ以上、私を巻き込まないで!我慢するのはたくさんよ!』






私の台詞が頭で響いた。チャーリーから私に最後に向けられた言葉はどこまでも優しかったけれど私からチャーリーに最後に向けた言葉はお世辞じゃないけど嬉しいとはいえないものだ。・・・どうしてあんな言葉を言ってしまったのだろう。後悔したって遅いのにさっきからモヤモヤしたものばかりが私の胸の中を支配している。





そもそも私の彼氏はビルなのだ。こんなことで悩むなんてもうしなくてもいいのに、どうしてさっきからチャーリーのことばかり気にしてるんだろう。ローズに打ち明けられたその日に私は想いを封印したはずなのに。






?」





ドアが控えめに叩かれた。確認しなくても分かる。外に立っているのはローズだ。私は彼女にあわせる顔も持っていない。私はローズの大事な人であるチャーリーのことを最近まで好きだったし、今だって気にしていたし、昨日ひどい言葉もたくさんぶちまけた。しかもローズに関係のないことまで吐き捨ててひとりで泣いてすねているのだ。






?」





ローズがまた私の名前を呼ぶ。私は、返事が出来ない。喋り方を忘れてしまったように部屋の真ん中で立ち尽くしている。






・・・・昨日はごめんなさい。」





足音はどんどん遠ざかっていく。ローズの言葉を聞いた私は最初から分かっていたみたいに走ってドアを開けた。






「ローズ!私も・・・私もひどいこと言ってごめんなさいね。」





ローズの足が止まって、彼女がこっちを向いた。私はどうすることも出来なくてドアを開けた状態で立ち尽くしている。・・・なんて間抜けなのだろう。想像して笑いそうになった。今の私は、相当ひどい顔をしているのだろう。





・・・本当にごめんなさい。」
「もう良いわよ。・・・お互い様でしょ?」





綺麗ごとなんかじゃなくて素直にそう思えた。





「私、が羨ましかったの。何もかも持っているように見えたから。」
「そんな・・・
「でも、それは間違ってるって分かった。私、いつからか1番大事な人がだってこと忘れてたみたい。」
「・・・ローズ。」
「私、チャーリーと付き合うのもやめたわ。」
「そう・・・・・え!?」





ローズの言葉に私はただただびっくりするしかなかった。






「私ね、ビル先輩が好きだったの。だからチャーリーに頼んで隣において貰ってただけなのよ。」





言葉の意味が分からない。ローズが話しているのは英語のはずなのにどこか遠く、もっと違う場所の言葉のように聞こえた。



ローズとの和解。だけどまた暗雲が立ち込めそうです。あと3話か4話で終わる予定!明日からテスト期間で更新危ういですが最後まで応援してくださると嬉しいです。



(20080430)


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