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精神的に辛い。 恋がこんなに辛いものだなんて知らなかった。はこの5年とちょっとの間、彼氏が出来たことがなかったから(まぁ、俺が裏で色々やってたんだけど。)俺はが男と歩いているところを初めて見た。ビルには俺の脅しが効かない。逆に脅されるだろう。ビルにのことを聞かれたときからいつかこんなことになるんじゃないかっていつも怯えていた。と笑いながらビルの視線をどう流そうかそればっかり考えていた。 「チャーリー!」 前からきたのはローズで失礼かも知れないけど俺は少しガッカリしてしまった。(昨日の今日でが俺に声をかけてくるはずがない。) 「私、考えたの!こんな計画意味ないわ!」 「・・・。」 「私、私、に嫌われちゃったの!」 ローズの目には涙がどんどん溜まっていく。そこで俺はやっとこれがただ事じゃないと気付いた。 「おい、どうしたんだよ?」 「が怒ったの。私、の優しさに甘えてばっかりだった。」 「まさかを昨日泣かせたのローズなのか?」 「えぇそうよ!私、昨日、気付いたの。ビルよりも何よりもが大事だって!」 「それで「でもは私に愛想を尽かしたのよ!」 「愛想を尽かしたってなぁ・・・」 「あんなに怒ってる初めて見たわ。」 ローズはとうとう泣き出してしまった。 「私、もういいの。だから、チャーリー恋人ごっこなんて終わりにしましょ。」 「あ、あぁ。」 「がビルといて幸せだっていうならそれで良いのよ。」 何だって?つまりローズは全面的にの味方になるってことなのか? 「私、がビルと付き合おうがチャーリーと付き合おうが仲直り出来たらそれでいいの。」 「・・・そっか。」 ローズは重い足取りで大広間から出ていった。俺はどうしたら良いのか分からなくて頭の中が真っ白だ。これから魔法薬学の授業がある。こんなに気分が悪いのに朝からスネイプの嫌味を聞かなきゃいけないなんて最悪だ。 「ウィーズリー。そんなに我輩の授業が嫌なら出て行きたまえ。」 嫌みったらしいスネイプの声で我に返る。最悪だ。調合もめちゃくちゃだったみたいで鍋の中の薬は明らかに色がおかしい。もローズもこの授業を欠席しているし、(は具合が悪いらしい。)何をして時間を潰せば良いのか、この薬をどうやってもとの色に戻すのか全く検討がつかない。そういえば、昨日のはあの後どこに行ったのだろう。俺の手を振り払った後・・・(ローズだけじゃなくて俺も嫌われたんだよな。)もしかしたらビルと一緒に居たのかも知れない。そうだ。あの2人は恋人なんだ。が落ち込んでいたら励ますのはビルの役目だし、ビルのことを支えるのはの役目だ。考えただけでめまいがする。あのふたりが、がビルとセックスをするところなんておろかキスするところさえ想像できない。自分で考えておいて気分がひどく悪くなった。そういえば、鍋の中の液体がものすごい刺激臭を発している。 「ウィーズリー!」 スネイプが俺を呼ぶ声だけが響いていた。 「・・・リー・・・・チャ・・・リ・・・チャーリー。」 目を覚ましたら目の前には真っ白な天井があって、俺はそこが医務室だってすぐに理解出来た。鼻の奥がツンと痛い。未だに鼻の中に臭いが残っているような気がする。 「おい、木偶の坊。」 「なっ!?・・・ビル。」 目線を左にずらすとビルが居た。 「スネイプの授業でぶっ倒れるなんてチャーリーらしくない。」 「仕方なかったんだよ。気付いたらあぁなってた。」 「・・・何かほしいものはあるか?」 頭の中でたくさんのことが駆け巡った。母さんが昔、具合が悪くなると作ってくれたものとか、してくれたこととか。それからは俺が退屈しないようにってたくさん色んなことを話してくれた。『こうすると早く治るよ』なんて言いながらたくさんのことをしてくれた。・・・あぁ、俺はやっぱりが近くにいなきゃダメだ。 「。」 「・・・やっとか。」 「!?・・・何が「やっと本当のこと言ったな。」 「どういう意味だよ。」 「俺は、お前のその言葉が聞きたかったんだよ。」 そう言うとビルは医務室を出て行った。後に残された俺は特にやることもない。目線を上に戻して、ただただ医務室の天井にある顔のような形をしたシミに意識を傾けている。 (やっとこさチャーリーが素直になりましたよ。・・・ビルは大人です。さんの気持ちを知っていたから後はチャーリー次第だったという訳です。チャーリーが素直にさんのことを好きだと言えばビルは手を引く気でいたのにチャーリーがローズと付き合うなんてことをし出すから怒ってたわけですね。それで1話のような行動に出たわけです。この連載もいよいよラストスパート!最後までお付き合いよろしくお願いしますね!^^) (20080427) ←Top Next→ |