ドリーム小説




「見つけたぜ。お前が一番最初。」







私たちは今、このだだっ広いホグワーツでかくれんぼをしている。ただ、普通のかくれんぼじゃ面白くないから特別ルールで 。ちなみに特別ルールっていうのはジャンケンで勝った人が鬼をするってことと最初に見つかった人じゃなくて最後に見つか った人が次の鬼をするってこととそれからこれが一番変わってると思うんだけど、最初に見つかった人が鬼の言うことをひと つ聞かなきゃいけないってこと。





「こんにちはシリウス君。」
「はぁ?」
「あっ、あんなところに!」





一昔前に流行った(確か流行ったよね?)方法でシリウスの気を逸らす。こんなのにかかるのなんて馬鹿と犬しかいないと思う んだけど・・・





「おっ、どこだ?」





そういえば、シリウスは両方に当てはまってたっけ。それからシリウスの気が完全に逸れたのを見計らって私は一目散に走り だした。






「なっ!?馬鹿!」






後ろからシリウスがすごい形相で追いかけてくる。(男前が台無し!顔だけしか取り得ないヘタレなのに!)通行人のみんなは こっちをじろじろ見てくるし、こんなゲームするんじゃなかった。(シリウスの顔を見て呆然としてるお姉様方もいるわね。) シリウスの要求が何なのかは分からないけどどうせロクなことじゃないに決まってる。(例えば「バタービールを奢れ」とか そんなこと。)今月はリリーの誕生日があるし無駄なお金は使いたくない。リーマスとかピーターならお金のかからないこと を頼んでくれそうだけどシリウスは頭が単細胞だから罰ゲーム=何かを奢ってもらうって決めてるらしくてこのあいだなんか チェスで3連敗したピーターがバタービール3杯と糞爆弾を買わされていた。(可哀想なピーター。)








ー!てっめぇ、無駄な抵抗はやめろよなー!」
「言葉が汚いわよ!シリウス!」
「うっせぇー!逃げるんじゃねぇ!」
「そう言われて止まる馬鹿はいないわ!」






私たちが通り過ぎた後そこにいた人たちがクスクス笑っている。(もう!シリウスのせいで恥かいた!)







「ちぇっ、今止まったら俺がこのあいだ貰ったハニーデュークスの限定チョコお前にやろうと思ったのになぁ。」






そう言ってシリウスは走るのをやめた。私もシリウスの言葉に足が止まる。ハニーデュークスの限定チョコなんて今はもうお 店じゃ買えない。(もう期間が過ぎてしまったから。)それにリーマスと私はそのチョコが大好きだし、シリウスはそのチョコ が大嫌いだ。うん、これじゃやっぱりそのチョコがシリウスの手元に居るなんて可哀想すぎる。(結局ゴミ箱に捨てられるの がオチだ。私は今までにたくさんのお菓子の亡骸を見た。)






「そのチョコ、私(とリーマス)が処分してあげても良いわよ。」





そう言って一歩一歩シリウスに近づく。彼は相変わらず廊下の真ん中に立ったままで、「あっちぃー」なんて言いながら服を パタパタ動かしている。(それ、涼しいのか少年。)





「そうか。なら手、出せよ。」
「うん。」




そう言って両手をシリウスに差し出す。気付いた時にはシリウスが事を終えた後だった。




「ちょっと、これ何よ?」
「あ?手錠って言うらしいぜ。」
「その手錠が、何で私の手首に付けられてるのよ?」
「リリーがマグルの警察官って奴が犯人を捕まえる時に使うんだって言ってたから。」
「だましたのね。」
「逃げ出すお前が悪い。」
「ひどいわシリウス!」




「・・・お前なー、気持ち悪い芝居はやめろよ。」





無駄な抵抗
(それで、要求は?)(あ?あー・・・バタービール、奢れよな。)(・・・(やっぱり。))





↓反転で後書き↓
久々にシリウスを書きましたがカナリ短いですね^^;
最近、別館でもここでもこんな楽しい感じの短編を書いてなかったので書いてて楽しかったです。
シリウスは顔だけが取り得なわけじゃないよ!
性格諸々もとてもとても大好きです。


(20080325)