ドリーム小説





ずっとずっと会いたかった。






目の前に立っている彼が一体誰なのか、理解するのに5秒ぐらいかかった。(張り詰めた空気の気まずさったらない。)





「久しぶりだ・・・ね。」
「あ・・・あぁ。」






目の前に居るのは本当に学生時代を一緒に過ごしたあのシリウス・ブラックなのだろうか?あの頃は全てが自信で満ち溢れていた彼なのに(女の子の扱いには長けていたはず。)今、目の前にいる彼は昔の恋人(私は現在進行形のつもりだけど。)に会うのにすごく緊張しているように見える。(何か・・何だか。)





「ぷっ・・」
「なっ!?何がおかしいんだ。」
「何だか、、丸くなったのね。」
「私が?丸くなった?」
「えぇ。何だか可愛らしいわ。」




彼の一人称が「俺」から「私」変わっている。時の流れって何だか恐ろしいと思った。14年という月日は彼を「青年」から「中年」に変えてしまった。(それを言ったら私もなのだけれど。)





「そんなことを言われたのは初めてだ。」
「そう?・・・ところで話って?」





彼は私に話があるといって今日ここ――夏休みも終わって誰もいなくなってしまった騎士団本部――に呼び出したのだ。私は騎士団員ではないし(ホグワーツの医務室ってなかなか面白いものが見られるときもあるのよ。)彼にあうのは本当に久しぶりだった。





「あぁ・・・昨日ハリーから手紙を貰うまでは君に伝えたいことがあったんだが・・・。」
「どういうこと?」
「今となってはもう良いんだ。14年間も放っておいた私が悪い。」
「ハリーの手紙に何が?」
「・・・・・。」
「そんなに言いづらいことなの?」




彼の語気はどんどん弱くなっていって最終的には何も言わなくなってしまった。(少し期待している私がいたのに。)―もしかしたら彼は私から解放されたいのかも知れない。彼には『ハリー』っていう大切な子供が出来たし私は2人の邪魔なのかも知れない。だけどそれって何だかとても失礼なことをされている気がする。(そもそも彼はこんなに意気地が無かっただろうか。)




「私、そろそろ戻らないと。ホグワーツの医務室ってとっても忙しいのよ。あなたとジェームズのような双子がいるせいでね。」
「あぁ。ウィーズリーのところの。」
「本当は今日、もしかしたらプロポーズでも受けるんじゃないかって少し期待してたの。」
「え
「でも、違ったのね。ごめんなさい。汲み取れなくって。」
「ちょっと待
「じゃあ、さよな
「待ってくれ!」




彼が急に声を荒げたから、私はすごくびっくりした。





「な・・に?」
「私はてっきり君がリーマスのことを好きだと思っていたのだが・・・。」
「リーマス?どうして?」
「ハリーの手紙に、そう記してあった。(それにあいつは君のことが昔から・・・)」
「え?」
「いや、何でもない。」
「?ハリーの手紙に?ハリーってば勘違いが激しいのね。ジェームズにそっくり。」
「本当にハリーの勘違いなのか?」
「えぇ。リーマスは昔も今もただの親友よ。」
「良かった。」
「?」





彼の表情が少し和らいだ。





「私が今日君に伝えたかったことは・・・」
「伝えたかったことは?」
「君が期待していた通りのことなんだ。」
「まさか・・・」
「あぁ。、私と結婚してほしい。」





命も預けるよ
(返事は『Yes』に決まっているじゃない。)



↓反転で後書き
最近、大人なシリウスも素敵だとか思い始めました。←末期
そして本編でさんがシリウスを一度も名前で呼んでいないというOrz
でも、さんの『彼』っていう表現には愛が詰まってるので大丈夫です^^^←
名前変換も1箇所でごめんなさい^^;
ここまで読んでくださってありがとうございました。



(20080224)