ドリーム小説




たとえば、あの調子のいい男の言葉に一喜一憂している私とか。








学年一の遊び男っていう異名をも簡単に着こなしてしまうあの男に、いつからだろう私はめろってしまっている。気分屋で変わり者で人との戯れを嫌う。大人っぽいのひとことで片付けられてしまうそれは、私にとってはすごくかわいそうな要因だと思える。こんなの大きなお世話かも知れないけど、いつも眠りに付く少し前あいつのことを考えるときに想うことはあいつを救ってあげたいだとかそういうこと。ま、もっとも幼稚園の頃から動物園の小動物のように戯れてきた私との恋愛なんかこれっぽっちも考えてくれていないのだろうけど。










はさぁ、今のこの現状に満足なわけ?」
「うーん、雅治がそれで良いなら良いんじゃない?」
「お前は、仁王に優しすぎなの!」
「そう?」
「そうなんだよ!」









丸井のひとことで意識が現実へと戻る。丸井は何でか知らないけど私のこのどうにも出来ない気持ちにいつからか気付いていて、こうして不定期に私たちの現状を聞いて打開策をアレやコレやと提案しては私に流されて終わるというのを繰り返している。(初めてこの話を持ちかけられたとき私は心臓が止まるかとおもった。)今もそう、丸井はいつも噛んでいるグリーンアップル味のガムを膨らませながら、ふいに落ちてきたこの自習という時間を使って私に色々なことを聞こうとしている。










「っていうかさー、丸井にとってはコレってどうでもいいことなんじゃないの?」
「んだよ、いきなり!」
「降って湧いた自習の時間だよ?寝るなりいつもはしてない予習するなりしたら?」
「お前ってほんとかわいくねー。」
「それとも何?恋愛相談にまで乗ってくれちゃうくらい私のことが好きだ・・・とか?」
「・・・・・。」
「なんかゴメン。」
「はぁ?」
「丸井くんの愛には答えられないよ。」
「べっつにいらねー。」










そう言ってふたり笑った。丸井と話すことは正直、楽チンだと思う。私と雅治が幼なじみだって知ってる小学校から腐れ縁で親友のには今更すぎてこの気持ちを吐露できない。それには雅治のことが嫌いだと思う。私よりは短いけどそれなりに付き合いが長いのに雅治と全然話したりしないし。・・・なんて、の話は今は関係ないか。











「お前さぁ、仁王のそういうのってかなりのワガママじゃん。」
「そうかなぁ。」
「都合よく使われてるだけなんじゃね?」
「くそ丸い。そんなだからすぐ女に捨てられんだろ。」
「お前・・・!人が結構気にしてることを・・・!」
「お互い様。」









そう言って舌を思い切り突き出してやった。だって多少なりとも丸井の言ってることは当たってる。雅治とは、週5日学校に来てるうち3日ぐらい一緒に帰ったりするけど残りの2日は何やってるのか知らない。綺麗なお姉さんと歩いてたって聞いたこともあるし、忘れ物をして学校に取りに戻ったら雅治が中庭で告白されていたって場面を見たこともある。一緒に帰るとき、あたしたちは付き合ってもいないのに手をつないだりする。丸井にとってはそれがありえないらしい。(確かにあいつってワガママかも。)








「じゃあお前、俺と手つないで帰るのも何とも思わねぇのか?」
「いやー、それはねぇっしょ。気持ち悪いっしょ。」
「・・・やっぱさぁ、ここらで当たって砕けといた方がいいんじゃねぇ?」
「いやいやいや。当たって砕けるとか縁起でもないし。当たるつもりないし。」
「意気地ねぇなぁ。」








別に意気地なしでいいもん。とか言おうとしたけど思い浮かべてみたら気持ち悪いだけだったからやめた。実際問題、私意気地なしだけど別に丸井に迷惑かけてないし。このままの状態だって別に悪くないと思うわけよ。幼なじみだって悪くないでしょ。・・・もし雅治に彼女が出来たら泣いちゃうかも知れないけど。(っていうか多分泣くわ。大泣き。)



それぞれの考察
(彼女の場合)


反転で後書き
YUKIちゃんの「メッセージ」聞いてたら短編書きたくなったので
手の動くままに書いたらこんなことに 笑
一応3部作ぐらいで考えてて、これはまずあなた目線。

あなたと仁王くんとブンちゃんそれぞれの気持ちは今書いちゃうと面白くないので
とりあえず今言えることは、あなた→仁王ってことだけです。



(20090214)