ドリーム小説




「ざーいぜーんー!あたしと一緒に映画見に行かへん?」
「行かん。」
「じゃあじゃあこのお菓子食べる?」
「いらん。」
「白石先輩!今日も財前冷たいですー!」








そう言っては部長のとこへ走って行った。だいたいからして、あぁやってすぐに部長のとこへ行くあたりアイツの真意はいまいち分からん。俺をダシに部長に近づきたいんかとも思うし。まぁ、本当に俺に好意を持ってくれてるんやったら嫌な気はせんけど、(むしろ嬉しいけど)四六時中あぁやってされるんはちょっと鬱陶しい。(先輩たちの目つき怖いしな。)









「財前。」
「うわっ。何や。部長ですか。」









どうやってアイツを追い払ったんか知らんけどいつのまにか俺の後ろに部長が立っとってめっちゃびっくりした。







「自分、もうちょいちゃんに優しく出来へんの?」
「四六時中あんな調子ですよ?」
「えぇやん。可愛らして。」
「アイツ、部長んこと好きになったら良かったのに。」
「そうか。まぁ、俺としては大歓迎やけど。」







部長は嫌な笑いをしながら部室から出ていった。(何やねん。あの人。)何かめっちゃ嫌な予感がする。











「・・・・。」
「・・・・。」







俺の予感は見事に当たったらしい。あの部活があった次の日からは俺とすれ違っても何も言わへんくなった。「おはよう。」も「ばいばい」も。何かめっちゃ拍子抜けしてしまう。







ちゃん。今度、俺と映画行こか。」
「行きませんよー。」






それと同時に何か知らんけど部長が俺のクラスによう来るようになった。をあぁやってからかっては自分のクラスに帰って行く。どうでもえぇことやのに何でかめっちゃ腹立つわ。










「財前、俺このままやったらちゃんのこと本気で攫ってしまうけどえぇのか?」
「部長。」






部活の時間。俺と部長のロッカーは隣同士や。







「俺、ほんまにちゃんのこと彼女にしたなってきたし。」







が部長の彼女?いやいや、ありえへんやろ。あんなけ財前、財前って言うとったのに。そもそも今やって部長、さんざん振られとるやん。







ちゃんなぁ、あのあと映画OKしてくれたんや。」
「なっ!?」








もう、何やねん。結局、は部長でもえぇっちゅうことなんか。










「ま、あんな不毛な恋しとるちゃんも可哀想やったでな。アイツは俺が幸せにしたるかr
「くそっ!」









頭ん中で色んなことがぐっちゃぐちゃになって、でもそれをひとつひとつ整理してみたら結局俺はんことが好きやったらしい。くそっ!めっちゃ情けないわ。部長に反論するより何より先に俺の体は部室を飛び出しとった。









!」







は中庭のベンチでひとりぼけーっと座っとった。(無防備な奴やなぁ。)










「!?・・・財前?え?何で?」
「映画も行ったるし、お菓子ももうたるしお前のことも幸せにしたる。」
「え?何なん急に・・・」
「せやから、部長と映画になんか行くな。」
「え?は?何?」
「せやからつまり・・・」
「つまり?」








コイツ、鈍すぎやろ。えぇ加減にせぇって。
・・・まぁ、今まで気付かんだ俺も悪いし、今回だけは特別や。








「俺の隣、お前にやるわ。」







押しても駄目なら
引いてみる
(お前の作戦勝ちや。)






「720」様提出作品。
財前君、お誕生日おめでとう!!!
ゆき丸様、素敵な企画に参加させていただきありがとうございました!



アミ
(20080720)