|
「蔵りーん、そんなに上手く行くわけがないやろ?」 下駄箱のところで小春ちゃんとに遭遇した。 「もちろん私らも行くでー。」 小春ちゃんがあたしの横にくっついてくる。 「アホ小春!と腕組んでえぇのはあたしだけや!」 「アホは自分やで!ちゃんは自分のんちゃうやろ?」 「何でもえぇわ。、はよ後ろ乗りや。」 「何で蔵りんの後ろやねん!」 「アホ。さっき乗せたるって言うたんや。」 とりあえず蔵ノ介の後ろに座る。小春ちゃんとはそれを見るとすごいスピードでどっか行ってしもた。 「今のうちにさっさと行ったろか。」 「待たへんの?」 「えぇやん。」 「なっんも・・・えぇことっあらへんでぇ・・」 「うわぁ!」 後ろから息も絶え絶えに声をかけてきたんは小春ちゃん。いつのまにか自転車にまたがって後ろにを乗せとる。 「あたしらも行くって言うたやろー?蔵りん、抜けがけはアカンで。」 「がおらんかったら・・・こんなに・・息上がってへんわ・・絶対。」 「しばくで小春。 がそう言うたと同時に小春ちゃんの自転車は動き出した。 「あいつらには敵わんなぁ。、しっかり掴まっとけよ。」 しばらくしてあたしらの自転車も動き出す。 「小春ちゃんたち抜かしたい!」 「無理言うなや。がもうちょい軽かったらなぁ。」 「蔵りんひどいわ!」 「蔵りん言うなって言うてるやろ。」 冗談やって分かってるけど今のはちょっと傷付いたで。蔵ノ介には見えてないやろうけどあたしの頬は膨れたまんまや。 「着いたで。」 目の前には可愛らしい喫茶店。うん、何かカップル多そうやな・・・。開店したばっかやからか人が外まで並んどる。あっ、小春ちゃんと先に並んでくれてる。早く行かな。 「遅いー。」 「ごめんごめん。それにしてもめっちゃ並んでるやん。」 「やっぱ新しく出来たからかめっちゃ人気やなぁ。」 「何食べるん?」 「もちろんアレやア・レ。」 が指差した方向にはピンクと黄色で描かれたけばけばしいポスターがあった。ピンクの下地にドギツイ黄色で『チャレンジメニュー』と書かれているのが痛いぐらい分かる。 「正気?」 「正気に決まっとるやろ!下の方に小さく『成功したら1万円』って書いてあるやん。」 言われて目線を戻してみれば(うわっ、何か目ぇ痛いわ!)確かに『成功したら1万円』って書いてあった。・・・ん?このパフェにチャレンジ出来るんカップルだけやん。誰とやるんやろ? 「カップルって、彼氏おらへんやん。」 「彼氏じゃないけど幼なじみがここにおるやろー。」 「小春ちゃん? 「『賞金、半分こしよなー』言うたら二つ返事でOKしてくれたで。」 「うわー、アンタららしいわ。」 「そういうわけで私とはアレやけど蔵りんたちもやんの?」 「俺、普通のでえぇわ。」 「あたしも普通のでえぇよ。」 うん。あたしも蔵ノ介に賛成や。正直言ってポスター見とるだけで吐きそう。 「パフェ嫌やからケーキにしよ。」 「俺も。あのポスターのせいで食欲失せたわ。」 「何名様ですか?」 「あぁ、4人や4人。」 席に案内された。あたしとは申し合わせたようにソファ側に座る。(だって椅子って何か落ち着かれへんやん?) 「自分ら、そういうとこだけはしっかりしとんねんな。」 「ほんま。女って恐ろしいわぁ。」 蔵ノ介と小春ちゃんもぶつぶつ文句を言いながら座る。(ばっちり聞こえてんで?) 「店員さーん!あたしらチャレンジメニュー!」 がいきなり叫んだから本気でビックリした。店員さんがちょっとびっくりしながらこっちに歩いてくる。 「ちょっと!あたしまだ決めてへんのやけど。」 「はいはい、今すぐ決めたらえぇねん。」 「はぁ。俺、チーズケーキでえぇわ。」 「は?」 メニューの写真はどれも美味しそうで。(特にチーズとチョコが。) 「チーズとチョコで迷っとんの。」 「ほんならチョコ頼んだらえぇやん。俺のチーズ分けたるわ。」 「ほんまに?!」 「ほんまほんま。そのかわりちょっとチョコ頂戴。」 「全然えぇよ。じゃあ、あたしチョコ!」 「ってことでよろしく頼みますわ。」 店員さんはあわてて注文を取ると厨房の方へ行ってった。 「・・・ところで、みんな部活はどうするん?」 「部活なぁ。俺はまたテニスやろうと思っとるよ。」 「私もテニスやなぁ。はまたマネージャーやるん?」 「当たり前やー。は?」 部活か・・・。みんなはまた、テニスで全国を追いかけるんやなぁ。あたしにも入りたいなって思う部活があるけどみんなと違うから、なんか言うのをためらってしまう。 「、中学ん時みたいに帰宅部は却下やで。」 「第一、うちの高校は部活やるの絶対やしな。」 「・・・軽音。」 小さめの声で言う。(何かやっぱり恥ずかしいねん!) 「ん?もっかい言って。よく聞こえんかった。」 「こういうときだけ声ちっさくすんなやー」 「軽音楽部!」 さっきよりも語気を強める。声もそれなりに大きなった。 「何で?!いつのまに?!」 「高校こそはちゃんにマネージャーやってもらおうと思ったのに!」 「楽器弾けるん?」 「そういえば・・・、何も出来んやん。」 人がちょっと黙ったらみんな好き勝手言うて。もうほんま失礼やわ! 「ギター弾けるもん。謙也に教えてもらったんやもん!」 ちょっとだけ空気が凍った気がする。 「謙也って・・・・あの?」 「男前の?」 「害虫の?」 朝からやけど、謙也のこと男前っていうんは百歩譲って分かるとして害虫て・・・。 「・・・まぁ、頑張りや。」 「確かに、歌うまいしな。」 「男前にギター習うやなんて羨ましいわぁ。」 みんなの意見は三種三様やけど、蔵ノ介の言葉が一番マシな気がした。(マシって失礼かも知れやんけど・・・。) 「ありがとう。頑張る。」 「またライブとかも見に行くわ。」 「出来るかどうか分からんけどその時は頼むわ。」 「まかしとき!」 一瞬、空気が凍りついたような気がしたけど、きっとあたしの気のせいやったんやと思う。みんなの応援のお陰でますます頑張れそうな気がしてきた。よし、あたしも軽音部で頑張ろう。 (果てしなくgdgd。幼なじみ' sはやっぱりお金が好きです。 笑 千歳が出てくるのまっだまだ先なんですが;;とりあえず案外すんなりちゃんの軽音部入りが決定。ちなみに謙也はドラムが趣味らしいのでギターも行けるかなという管理人の妄想が織り交ざってます。 笑) (20080223) Top Next→ |