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結局、小春ちゃんと以外とは同じクラスになった。(ちなみに小春ちゃんとは同じクラスになったんやけど。)(それは良かったと思う。) 「じゃあクラス役員決めるで。」 担任の小林先生(コバやん28歳独身彼女アリ)の一言でガヤガヤが止んでLHRが始まった。ちなみにあたしの席は蔵ノ介の隣で謙也の後ろっていうすごい位置。 「まずは室長やなぁ。誰かやりたいやつおるか?おらんかったらロシアンルーレットやぞ。」 「せんせー、ロシアンルーレットって何すんのー?」 「阿呆。くじびきに決まっとるやろ。誰かやりたいやつおらへんかー?」 教室が一斉にシンってなった。(この空気苦手やわ・・・。)みんななるべくコバやんと目を合わさんようにしてめちゃめちゃ静かにしとる。(まるで息をも殺すように。) 「はいはいー。恐怖のロシアンルーレットやで。俺がこの箱から紙を引いてそこに名前が書いてあったやつが室長やぞ。」 みんな一斉に「えー」とか「なったらどうしよう」とかガヤガヤしだした。コバやんが楽しそうに箱の中をかき回して意を決したように一枚を引き抜く。 「うちのクラスの室長は・・・白石お前や。」 うちのクラスの室長は蔵ノ介に決まった。(なかなか良い人選やな。)多分、これで副室長に立候補したがる女子は増えるやろうし、もう気まずい空気になることもない。(うちのクラスは室長と副室長が男女っていう決まりがある。)『手・・・あげよかな。』あちこちからそんな風に小さいひとりごとが聞こえてくる。 「副室長やりたいやつ・・・ 「先生。」 急に蔵ノ介がコバやんを止めた。 「何やー?白石。」 「推薦とかってアカンのですか?」 「うーん・・・まぁえぇよ。」 「じゃあ副室長はでお願いします。」 『さんって白石くんの何なん?』小さな声やけどバッチリ聞こえた。その呟きはまわりと一体になって最終的には女の子たちが恨めしげにあたしを見る。その視線であたしは自分が今、何をされたのか理解した。(何?何であたしが推薦されとるん?) 「ー?お前、副室長でえぇかぁ?」 「何で推薦したんよー?」 コバやんの問いかけにあたしはYesもNoも返せずにとりあえず小声で蔵ノ介に尋ねた。 「下手な女子とやらされるよりのがえぇもん。それに 自転車のことを持ち出されたら首を縦に振るしかない。(蔵ノ介って案外ケチ?)まわりの女の子たちはあたしが辞退すればえぇのになんて視線をたくさん送ってきたけど蔵ノ介の笑顔の方がはるかに恐いんやからしょうがないやん。 「やります。」 「よし!じゃあ、今度のHRからお前等に司会してもらうからな。」 「はーい。(うわ。やりたくない。)」 女の子たちの視線はさっきより遥かに恐くなった。 「おっ、チャイムや。じゃあ、今日はとりあえずこれで終わりやな。あー、明日までに入りたい部活決めとけよ。」 みんなが一斉にドアを目指す。まるで酸素を失った金魚が必死に水面へ上がるように我先にとドアをくぐって行った。(別にドアは逃げへんやろ。) 「アホ、帰るぞ。」 謙也に声をかけられてあたしの意識はドアから離れた。 「あたし『アホ』っていう名前っちゃうもん。」 まるで小学生のように返す。 「何でもえぇやん。」 「良くない!!!あたしの名前はや。」 謙也はいつでもどこでもあたしのことを『アホ』って呼ぶ。今はそれに慣れてしまって傷付くとかそんなんは全くないけど、こんな公共の場所で『アホ』って呼ばれるのは何かすっごい恥ずかしい。 「、帰りに新しく出来たあの店行かへん?」 蔵ノ介が横から入ってくる。(正直、蔵ノ介にもちょっとだけ怒っとるねん。) 「もしかしてさっき推薦したん怒っとるんかー?帰り自転車の後ろ乗せてったるから機嫌直してーな。」 そういえば、蔵ノ介には自転車の借りがあった。中学時代から何回もお世話になったし、それに小声で話してくれたあの言葉は何気にすごく嬉しくなるような言葉やった気がする。(後半の疑問文は置いといて。)あっ、また謙也のことをすっかり忘れとった。いつのまにか謙也はおらんくなっとる。(帰ったんかな?) 「よし!蔵ノ介、一緒に帰ろ。自転車の後ろ乗せてや。」 「まかしとき。」 廊下を二人で歩く。みんなもう帰った後なんかすごく静か。何でか分からんけどあたしにとってこの空間はすごく心地良い。このまま時が止まれば (今は白石くん贔屓です。えぇ、はい。←) (20080220) Top Next→ |