ドリーム小説





「やぁ、来てくれたんだね。」






私は今、ルーピン先生の部屋に居る。もちろんジェシカとフレッドとジョージも一緒だ。




「先生、ボガートの授業、良かったです!去年や一昨年に比べてとても実践的なものでした。」



ジェシカはボガートの授業がとても気に行ったらしい。ルーピン先生を誉めつつ前任の先生たちを蔑むのを忘れなかった。




「ん?どうしたの?」




心の中を読まれてしまったらしい。時々、ジェシカはグリフィンドールなのに闇の魔術に長けてるんじゃないかって思うことがある。・・・まぁでも、それは私の勘違いだと思うけど。




「先生、恋人ですか?」




ジェシカの言葉で我に返る。確かに先生の机の上には先生と桃茶色の髪をした女の人が仲良く2人で写っている写真があった。




「あぁ。その人はね、もう会えない大切な人なんだよ。」




先生が苦笑いを零す。何か何だか胸が痛かった。




「あ、すいません。」
「いや、いいんだ。」
「先生、この子に似てね?髪を黒くしたら。」
「そうだね。世の中には似ている人が3人いるというけど、こんなことなんてあるんだなぁ。」
「実はのママだったりして。な、。」
「・・・・え、あ、ママは昔から黒髪よ。」
「なーんだ。」
「私たち、魔法薬学の課題がたくさん出てるのでそろそろ寮に帰ります。」




ジェシカが私の手を引っぱって歩く。私は何かを喋る気になれなかった。









「あ、俺たちで図書館に用があるから行くわ。」
「アンタたちが図書室?どうせいたずらのためでしょ?」
「あったり前じゃん。じゃあなー。」




グリフィンドール搭の近くの廊下でフレッドとジョージと別れた。私はまだ気持ちが沈んだままだ。(どうしてこんなに苦しいんだろう。)ジェシカは私の手を掴んだまま談話室に入った。




「私たちも一度女子寮へ行きましょう。」





そう言うとジェシカは太った婦人に合言葉を告げた。そして私の手を離さないまま、女子寮まで行ってドアを開けた。






「アンタ、いつまでそんな辛気くさい顔してるのよ。」
「へ?」
「ルーピン先生の部屋であの写真見てから顔色悪いわよ?」
「あぁ・・・何でもないわよ。」
「そう?」
「うん。」
「私はてっきりアンタがルーピン先生を好きなのだと思ったんだけど・・・どうやら勘違いだったみたいね。」
「え?」
「アンタってば新学期初日の大広間にいるときから何だか表情が夢見がちだったもの。」
「え!?嘘!?」
「ほんとよ。」





傍目に分かるぐらい私はそんなに夢見がちな表情をしていたのだろうか。自分では分からない。・・・このモヤモヤした気持ちも分からないままだけど。





「やっぱりアンタ、ルーピン先生のこと・・・」
「違う違う!」
「本当に〜?」





・・・私はルーピン先生が好きなんだろうか。私にも私の心が分からない。これが恋というものなの?こんな風に苦しいことが?



「・・・ルーピン先生のことを考えると幸せな気持ちになるの。だけど同時に苦しい。」
、それアンタ恋っていうのよ。きっと、認めた方が楽になる。」
「恋?」





自分にはまだまだ無縁の言葉だと思っていた。そんな言葉が今、自分のすぐ近くにある。






「私、新学期の日に馬車の中であんなこと言ったけどアンタが好きなら止めたりしないわ。」
「私、変じゃない?」
相手はジェシカが言ったみたいにオジサンなんだよ?言葉には出さなかったけれど私は不安だった。






「・・・馬鹿ね。変じゃないに決まってる。恋愛に変もへったくれもないわよ。」





ジェシカの言葉が嬉しくて仕方なかった。それと同時に私の胸の中のモヤモヤも嘘みたいに晴れて行く。あぁ、私はルーピン先生が好きなんだ。あの時の笑顔で鼓動が早くなったのも、先生の『ありがとう』が他の人のそれより嬉しかったのもみんなみんな恋してたからなんだ。認めてしまえば簡単で行方を失っていたこの想いの拠り所がやっと見つかったような気がした。






「よし!そうと決まれば!」
「え?」
「あの女の人からルーピン先生を奪わなくちゃね!」
「・・・・。」






ジェシカに想いを告げて苦しみから解放されたからか私の頭の中からそのことはしっかり抜け落ちていた。そうだ、ルーピン先生にはあの写真の女の人がいる。胸が痛くてチラッとしか見れなかったけど相当綺麗だったと思う。そうやって一度、その女性のことを考え出してしまったらどうしたって私のこの想いが叶うはずないって卑屈になってしまった。そうしているうちに私の瞳から涙が流れる。ぽろぽろぽろ。ジェシカは慌てたようにあたふたし出すけど今の私はジェシカが隣に居てくれるだけで良かった。特別な言葉や動作が無くったって彼女はとても温かい人だから。




(先生と出会ってから1ヶ月後ぐらいまで飛びました。さんはやっと『好き』を自覚。ハリーたちはボガートが最初の授業なんですが3年生と7年生はボガートとグリンデローの順序が逆だったってことで見逃してやってください←グリンデローの順番も怪しいな;;まぁ、原作沿いってわけでもないので細かくは語らないことにします 苦笑/////今、新たに考えてる結末にしたとするとこの話、かなり長期になる予感Orz)


(20080323→加筆修正20120322)



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