ドリーム小説





「お、ピンク。」









うだるような暑さ。教室で授業受ける気もせんくて屋上の一番涼しいとこに陣取って寝よ思ていつもの定位置に来てみれば既に先客がおって。・・・この子、うちの学年で高嶺の花や言われてる財前さんや。スカートやのに気にせず寝とるからスカートの中がちょっとだけ見えとる。(いや、こんなことで俺はラッキーやなんて思わんけど!)










「こんなとこで寝とったら狼が襲いにくるで。」
「・・・・。」









結構でっかい声で話しかけたのに全然、起きてくれへん。正直めっちゃ眠たいからそろそろ交代してほしいななんて思ってたりする。色素の薄い髪も長い睫毛も真夏やのに全然焼けてへんほっそい腕も、財前さんがモテるの確かに分かるかも知れん。









「・・・うーん。」
「おっ!目、覚めました?俺、めっちゃ眠いんでそこ譲ってくれると嬉しいんですけど。」









財前さんがもぞもぞ動いた。これはチャンスや思た俺は次々に話しかけた。









「・・・え?は?」
「どーも。」
「こんにちは。」
「この場所、譲ってもうてもえぇですか?」
「え、はいどうぞ。」








・・・いやいやいや。財前さんは、「はいどうぞ。」言うたかと思うと日陰の真ん中で寝てた体を右にちょっとだけずらした。確かに財前さんの左側に人がひとり分寝れる隙間が出来たけどそれってどうなん?俺、ここに寝転んでもえぇもんなん?










「あのー、」
「・・・・。」










財前さんからの返事はない。というか、俺も限界やしもう財前さんの隣でも何でもえぇか。・・・コンクリの地べたは固くて寝心地は微妙やけど、やっぱり日陰なだけあって他のソレよりもひんやりしとる。俺はそのまま目を瞑った。













「・・・・何で起きてるんですか?」









目を覚ましてびっくりした。焦点の合わん目と朦朧とした頭でも分かるぐらい近い距離で財前さんがじーっと俺の顔を見とったから。











「睫毛長っ。」
「え?は?」
「じゃあね。・・・渡邊くん。」










そう言うと財前さんは屋上のドアから外に出てってもうた。ちょ、あの笑顔は反則やろ。屋上のドアを開けた後、一瞬だけこっちを見てニコッて音が付きそうなぐらい微笑んだあとで「じゃあね。」やて?しかも、何で俺の名前知ってんねん。あれ計算?天然?もし天然やったら性質悪すぎやろ。












目の前の紫煙に目をやる。あの時よりもちょっとだけごつくなった手。無精ひげも気にせんくなってそのままや。俺はあの時からに惚れたまま。ぼーっと過去を旅行した後で何で手放したんやろうってがここに赴任してきてから何度目か分からんため息を吐き出した。


(難産でしたOrz 2時間近くかけた割にすごい短い。そろそろテスト期間がやってくるんで更新2週間ぐらい滞るかも知れません。それまでに完結・・・出来なかったらごめんなさい。)


(20090219)


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