ドリーム小説





『明後日の自分は一体何をしているのだろう?』
さっきから頭の中に流れてくるのは、このことばかり。さっきまで私たちが騒いでいた談話室も、女の子の秘密で溢れかえっていた女子寮も静寂を取り戻して、まるで明日からも同じ日々が始まるみたい。








だけど、今日がいつもと違ったのは、廊下を歩くたびに同寮の後輩たちが「寂しいです。」と声をかけてくれたこと。(まぁ、リリーに対しての方が多かったけど、それでも私に対して言ってくれる子もいた!)
今日の授業が全部なくなって代わりにホグズミード行きに変わったこと。






いつもと一緒だったことはジェームズやシリウスが悪戯道具を買い占めていたこと。
それを見たリリーが、いつものようにジェームズにだけ少しキツめで2人に注意したこと。
リーマスがそれを見て腹の底の分からない笑顔を浮かべていたこと。(だって、空気が凍った!)
それからピーターがオロオロしながらも楽しそうだったこと。
私はその隣で笑いを堪えていたこと。(だって、リリーがこわい!)
後ろからのリーマスの攻撃に細心の注意をはらっていたこと。(隙あらば笑わせようとする、S男!)








でもいつもと違ったのは、どんなに遅くまで騒いでもマグゴナガルが怒りにこなかったこと。
目じりに涙を浮かべていたこと。
悪戯仕掛け人が悪戯をしたって、注意すらされなかったこと。
廊下で急に泣き出してしまう子がいたこと。
「結婚しよう。」と永遠の愛を誓うカップルがいたこと。






それでもいつもと一緒だったことはジェームズがリリーに「結婚しよう」って言って鉄拳を喰らっていたこと。
(私が思うに、リリーはこの空気に便乗するのが嫌だったんだと思う。)
リーマスが吐きそうなくらい紅茶に砂糖を入れていたこと。シリウスが相変わらずチェスが上手かったこと。ピーターが最後までリーマスの微笑に勝てなかったこと。







やっぱり違ったことは、みんなの笑顔が少しつつけば泣き顔に変わりそうだったこと。
私が泣きそうだったこと。
いつもより、足が震えていたこと。







?」
「リリー?」
「大丈夫よね、私たちは。」







リリーの声が少し震えてる気がした。







「私たちは、死んだりしない。闇の帝王にだって勝ってみせるわ。それで、平和な未来を創るのよ。」
「うん、私たちは死なないよ。」
「ホグワーツがなくなったって私たちが親友なことに変わりはないわよね?」
「うん、私の親友はリリー・エバンズだけだよ。」
「ありがとう。私の親友もだけよ。」
「こっちこそ、ありがとう。・・・それにしても私たちさっきから会話がおかしいよ?」
「ねぇ、私の家の住所って教えたわよね?」
「うん、聞いた。リリー落ち着いて。そんなに捲くし立てなくたって私は消えたりしないよ。」
「あらっ、私ったら・・・ごめんなさい。」








リリーを見ていたら、何だか少し安心した。
不安なのは私だけじゃないんだ。
闇の帝王だって死喰い人だって『怖くない』って言えば嘘になる。だけど、私たちは戦うって決めたから。平和な未来でお互い幸せな家庭を持って、休みの日には家を行き来したりして家事を少し手抜きしたり(まぁ、元から魔法だけどね!)「うちの子が1番ね。」なんてお互い我が子のことを褒めてみたり、普通なくせにすごく幸せな日々を作るんだ。








「私、との約束を必ず守るわ!」
「私も、リリーとの約束を1番大事にする。」
「ところで、私の結婚相手ってどんな人なのかしら?」
「リリー、それ聞くんだ?ジェームズしか考えられないくせに。」
「それもそうね。あぁ、じゃあの結婚相手はどんな感じかしら?」
「私の結婚相手かぁ・・・どんな人なんだろうね?」
「まぁ、何にしたって私たちは幸せに暮らしているわよね。」
「絶対、死んだりしないでよ?」
「当たり前じゃない。私こう見えて結構強いのよ?」
「・・・確かに。」

























リリー、今あなたの世界は何色をしていますか?
あの時に響き渡った笑い声は、あの時に交わした約束は私の仲で一生消えることはないよ。(ちゃんと守ったわ!)
ジェームズは元気ですか?どうせ夫婦ベタベタ仲良くやってるんだろうけど。
こっちは随分住みやすくなりました。ハリーのお陰よ。闇の帝王は消えたの。
帰ったら家の上に闇の印が浮かび上がっているかもなんて考えなくても良くなったしね。





でも、リリーがいない世界は何か足りないの。
私の大好きなリリー。私の憧れのリリー。私のお姉さんみたいだったリリー。私の無二唯一の親友リリー。
今度会ったときには文句をつらつらぶつけてあげるから覚悟しておいて!





だけどやっぱり文句を言うより先に泣いてしまいそうだから、そしたら責任もって受け止めてね。














反転で後書き
この話は、分かりにくいかも知れませんが
『ヒロインがリリーのお墓の前で卒業式の前日にあったことを思い返している。』
っていう設定なんです。
何故、前日なのかっていうと、実はリリーとヒロインは2人部屋で
卒業式の前日にベッドで寝ころがりながらこの約束をしているからなんです。

ヒロインの中でリリーは絶対な場所にいて
悪戯仕掛け人はそのおまけみたいな感じ。
だから彼らのことは大好きだけど恋愛までには発展しなくて
でも、ピーターの裏切りやシリウスのアズカバン行きを悲しんでます。
(この話はゴブレットが終わったぐらいです。)

あっちの世界で2人は再会出来れば良いなぁと思います。
それか、生まれ変わってまた親友になるか。

まぁ、何にしろリリーが大好きなんです。



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(20071107)